ぶどう膜炎の話(1)

目に持病がありまして…って話をブログでも先日しましたし、Twitterでも待合室の暇に飽かして「眼科なう」なんて呟いちゃいますが、その手の話題はなんかこう同情を集めようとしてるみたいで体裁悪いのか?というか、実際、病気か猫の話しか呟くことがないと呟いたら「猫の話を呟いたら?」とすげなく言われたりしますな。
政治と貧乏と病気の話題は景気悪いからしない方がいいのかな…とも思いますが、私自身、自分が罹患した時に、同じ病気に罹った人のブログを探して読み漁ったし、そこで実態を知って勉強することも励まされることもあったので、ここはひとつ私が罹った目の病気、ぶどう膜炎の体験記?…うーん違うか、何て言うんだ、闘病記?それはなんか大げさな気がするし…ま、いいや、そいつをしようと思いますので、ひとつ聞いておくんなさい。

思えば長い付き合いになってしまいましたが、初めてぶどう膜炎になったのは『姫君の条件』2巻の『夜の森』を描いている最中でした。夜中にコンビニに行ったら、コンビニのまぶしい明かりで左目が痛くなったのです。
目の表面をきゅっと抓られるような、ズキンとする痛み。暗いところでは平気ですが、明るいところに目をやると痛むようです。
その時は、あれ?こんなのは経験したことないな…と思いましたが、なにしろ初めての短期連載で徹夜が続いてるし、その間ずっと机にかじりついているし、目が疲れているんだな…と自分を納得させて寝たものです。でも目が覚めても治っていません。これはちょっとマズい感じがするかも…と、評判の良い眼科を教えてもらって診ていただきました。

とはいえその時の私としては「明るいところを見ると目が痛いんですぅ」程度の病態だし、消炎剤みたいな目薬かなんかで治してもらえるだろう、まあ手と目はメインの商売道具だしちゃんと診てもらわなきゃね的な、ちょっと軽めの気持ちで行ったんですが、その時の眼科の先生の反応がですね、診るなりとても焦っておられるというか「困ったなあ…! 困ったなあ…!」を連発するんですよ。そんなん言われて私も困る…。
先生は散々困るを発された後、これはぶどう膜炎です。ちょっと大きな病院で検査してもらわないといけないが、今日のところは目薬で様子をみましょうと仰いました。
はあ、ぶどうまくえん。
その日は瞳孔を拡散する目薬と、ステロイドの目薬を処方してもらって帰りました。

そのとき締切の1週間前。
お医者さんからは目を休ませるよう言われましたが当然そんなわけにいかず、しかも日程が遅れまくりのために徹夜も何度かする始末。もちろん目はどんどん痛くなっていきます。
原稿が終わって再び通院した頃には、取り返しがつかない感じになっていました。

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