祇園祭2017 〜前祭宵山〜

8月になり、祇園祭が終わりました。
阪急の四条烏丸駅の改札では7月になった途端に祇園囃子のBGMが鳴り響き、最近は巡行が近くなると西京区のスーパーまでBGMが祇園囃子、一ヶ月もの期間中、何だかんだと祇園祭関連のニュースを目にしたり耳にしたり…と、京都にはバレンタインとクリスマスの間に大きなシーズンがあるわけで、他県から移り住んでいる身としてもスルーするわけにはゆきません。
いや、むしろ、昔ながらの京都人だけどうちは祇園祭の氏子じゃないし〜て人たちより、前のめりになる月間なのであります。

祇園祭のハイライトの山鉾巡行は数年前から前祭(17日)と後祭(24日)に分かれる形に戻ったので、人混みが分散して少しすっきりするかと思いきや、観光客の総数が増えてるんでしょうか、分かれる前と同じ日程で行われる前祭の方は相変わらずの激混み。
今年は前祭の宵山と巡行が連休と重なったので、殊更に混雑がひどかったかもしれません。
相方から聞いた連休前の京都の人の話しぶりは、もー今年はムリ☆諦めた(´Д`)って感じだったそうです。

相方の事務所が山鉾町のご近所にあるので、最近は宵山はわざわざ見に行くというよりも、仕事の帰り道にちょっと見てくって感じになりがちなのですが、定住観光客を自認する我々としては、そこを敢えて頑張って毎年ちゃんと見物するよう努めています。
今年は前祭の宵山と、後祭の巡行を見物することにして、まず14日金曜日の仕事帰りに宵々々山を見て来ました。

* * * * *

と、いかにも宵山に決然として挑んでるようですが、全山鉾を一度にくまなく見て歩くほどの気合は入ってませんで、ぶらぶら歩いて目について、そういえばここはまだちゃんと見せてもらったことないな〜という山鉾の町会所を見学させてもらいました。

というわけで、山伏山。

宵山はこの提灯が夕闇に映えて美しいですね。近くで見るとわあっと眩しくてうきうきしますし、遠くに小さくほんのり明るく見えるのも郷愁を誘うというか。よく考えたら昼間の巡行には提灯は関係ないんで、ひたすら宵山のためだけのものなんですね。
山を装飾する品はまだ会所の中に展示してますので、山自体は本体むき出し。華やかに飾り立てたところが見られる巡行は、別の楽しみだなと思います。

御神体の山伏の人形が会所の二階から通りを睥睨されてます。
手前の看板なによ、邪魔だよ〜っておもったら「茅の輪くぐりは無料です」だとう?!
これはくぐらねばなりませぬ!!

御神体の足元をくぐる形で会所の中に入り、まず懸装品の展示を見せていただきました。

懸装品は経年で傷んだり色がとんだりするので、そっくりそのまま復元新調することが多いようで、毎年あちこちの山が新調品を誇らしげに展示しておられます。もちろん全くの新作のことも。
すごく綺麗な刺繍ですね。時間かかるんだろうなあ。

「京都では祇園祭に“ヒオウギ”を生ける風習があります」
厄除けの花なんだそうです。
生け花にしないと意味がないのかな。そもそも剣山を使って花を生ける習慣がないからなあ。
そういう人もトライしてみよう☆って取っ掛かりにすべきなのかもですが、もうちょっと簡単に飾れる祇園祭アレンジメント✨とかあったら嬉しい。
あるのかな? 私の視界に入ってないだけですか?

奥に入ると茅の輪が。

今年は夏越の祓にくぐり損なったので、半期に一度の厄払いの大チャンス。
人出を考えてかここは単にくぐるだけで、八の字にくるくる回ってくぐらせるのじゃありませんでしたが、あれ面倒いから簡単で嬉しい(ヲ~イ!)。
他のカップルさんの後ろ姿を無断拝借。浴衣が可愛いな。
毎年、来年は浴衣を着て来ようって思うんですよね。そんで翌年に挫折するまでがセット。

この茅の輪、手前にかけてある写真を見ると、山伏の方がご祈祷されたものらしいです。材料の稲藁は東北や熊本の藁も。

茅の輪の隣で厄除けの粽や手拭いなどのグッズ(授与品)が売られていました。今年はここの粽を玄関に掛けようと購入。

粽は両親や知人に送ることもあるのですが、正直、もらった方としてはどうなんだろうなあ…と躊躇われるところでもあります。
疫病よけの縁起物とはいえ、他の土地では見慣れない物なんで玄関に掛けたら「新興宗教なんですか?」と言われた方もいましたし、一年たったら神社に納めに行かなきゃなのも億劫だし、何よりも私の父みたいに「なんだ、食べられないのか」とがっかりさせたりもしますし。食い意地張りすぎなんじゃ、親父。

悩んだ末、自宅用だけ。
上手に勧められておせんべいも買っちゃった♪

初めて宵山見物してから十数年、グッズはいろいろ増えたなあと思います。
祇園祭のグッズとバンドのツアーグッズは、自分のためにも応援のためにも積極的に購入してゆきたいところですな!
相方は扇をコレクションしてゆくつもりのようで、行く先々の会所で目を皿のようにして見てますね。
私はほんのり手拭を集めてるんですが、あれ、この手拭はもう持ってたかな、家に帰って確かめてからにしよう…ってやってるうちに、今年は買い損なってしまいました(>_<、)

この後、山伏山の会所を出て南下、四条を渡ってぶらぶらっと見て歩きましたので、つらつらと写真だけ。

菊水鉾。

綾傘鉾。
わあ、綾傘の中はこんななんですね!綺麗〜!

棒振り囃子を演じているらしきお囃子が聞こえてたんですが、人だかりがすごくて見られませんでした。残念。

綾傘鉾の会所では参拝の後にお祓いもしていただきました。
御神面と御神体の金鶏…って、あっ金鶏ちょっと切れちゃった💦

後祭の大船鉾。
今年の大船鉾の舳先は左の龍ではなく、右の御幣だそうです。

宵々々山では交通規制がまだ一部なので車に気をつけないといけない通りもありますが、人出もそこまでじゃないし、露店が出ていないから歩きやすいし、でも町内のお店はもう店先に屋台を出してる所も多いので宵山グルメにもありつけるし、町会の方々も始まったばかりだから張り切ってて親切だし、粽を売ってる子供達もくたびれてなくて元気だし、粽もグッズも売れきれてないし(まあ、ほとんどの場合は)と良いこと尽くしなので、ベビーカステラを食べながら歩かないと宵山見物した気にならないという方以外は、見物するなら宵々々山が断然おすすめです。

食いは、もとい悔いは、お腹の具合がイマイチで宵山グルメを食べ損なったことです。
ベジバルさんのフォアグラオムレツ、今年は横目にじっとり見つつスルーしました。無念。

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