COMITIA124でお披露目した『姫君の逆襲』は、先日からBOOTHで通販していますが(お買い上げありがとうございます!)、電子書籍でも読めるといいな〜と思いまして、Kindleで買えるようにしてみました。
Kindle Unlimitedでも読めます。加入してる方はそちらからどうぞ〜。
( ↑ “無料のプレビュー”は使えません。KindleのページでサンプルをDLできます)
なお電子書籍版はちょびっとだけお安くなってますが、紙の本は4コマ漫画が1P分おまけでついています。まあどっちもほんの少しの差なので、興味のある方はお好きな方で読んだって下さい。
BOOTHでもデータ版の販売はしようと思えばできるんですが、ダウンロード販売って点に一抹の不安を感じてやめました。さしたる根拠はないんだけども。気分の問題でしょうか。
ではなぜにKindleか〜というと、私が普段からここで買ってて馴染みがあるのと、KDP(Kindle セルフパブリッシング)の解説がネット上にたくさんあったからです。iBooksや楽天Koboも考えたんですけどどうしましょうね〜。リクエストがあれば考える方向で〜。
さて。
読む分にはたいした違いはないでしょうが、製作者としてちと悩ましかったことをひとつ。
私はアナログで描いた線画をスキャナでパソコンに取り込んで、クリスタというソフトでスクリーントーンを貼ったり背景の効果を入れたりしてマンガを描いています。
こうしてソフトで仕上げた原稿のスクリーントーン部分は、雑誌や同人誌に印刷する時には濃淡をドットで表現するよう整えますが、パソコンやスマホで読む時はグレーの濃淡で表すようにもできます(細かいことを言うと端末で読む用はグレーの濃淡が基本で、ドットの濃淡で表すこともできる…というのがきっとホント)。
ううむ、何のこっちゃですか?
つまりこういうことです。えいっ。
左がドットの濃淡(印刷本)、右がグレーの濃淡(端末用)です。
印刷するときは技術上の問題から左で一択なんですが、端末で読む電子書籍はどちらの方法でも原稿を作れます。
多分そもそもは、ドットで影や濃淡を表すっていう表現方法は、右側の表現に近づけるための苦肉の策的なものじゃあるまいかと思われるので、そういう成り立ちの経緯を考えてもグレーの濃淡の方が好ましいんだと思います。実際、今回のkindle本はそれを採りました。
でもですね。
なにしろ根がアナログな人間なものでですね。
スクリーントーンの点々を見続けて幾星霜、初めてアシスタントに入った日には先生から「トーンの角度は揃えてね」と言われて、は?角度?と首を傾げてみたり、修羅場明けには目に焼き付いた31番くらいのドットが白い壁に見えちゃったり、トーンの削りかすで塵肺になるんではと恐れたり…と、このドット達とは浅からぬ付き合いがあっただけに⎯⎯⎯⎯⎯⎯点々じゃないとなんか落ち着かない〜。
……という慣れたら忘れるんだろうなって類のぷちもやもやを感じたりもしました。
繰り返しますが、読む分には大きな違いはないと思います。気にせんといてー。
それともうひとつ。
昨年の11月に作った姫君パロディ本の『Town PAPALIDA』は電書化する予定はありません。お求めの方はこちらから、ぜひぜひ → BOOTH